俳句甲子園観戦記〜3日目〜
2016.08.21
8月21日(日)、今日は、準決勝、決勝の日です。決戦の地は、松山市コミュニティセンター。
コミュニティセンターのロビーには、昨日の予選で使われなかった各校の句が上から吊るされています。なかなか圧巻です。
海城の句です。「蜥蜴」という兼題の句2句です。生徒曰く、1番自信があった兼題だったとのこと。試合で使えなかったのが、少し残念でした。
パブリックビューイング会場です。お茶のサービスもあるとのこと。
海城は、昨日残念ながら、予選敗退となってしまいましたが、敗者復活戦に一縷の望みをかけ、会場に入りました。
敗者復活戦は、昨日開成高校ABと愛光高校にそれぞれ敗れた3校(東京家政学院、興南、就実)と、敗者復活戦用の句を評価された以下の6校を加えた計9校で行われました。
残念ながら海城の文字はありませんでした。
審査員の先生方との質疑応答という形で行われた敗者復活戦を見事制したのは、東京家政学院高校。海城とも交流のある女子校であるため、生徒は自分たちが選ばれたかのように喜んでいました。
歓喜に沸く東京家政学院。
準決勝の組み合わせは、愛光高校対開成高校A、開成高校B対東京家政学院高校に決定。白熱の準決勝を抜け、決勝進出を決めたのは東京の2校(開成Aと東京家政学院)。高校俳句界の頂上決戦は、東京同士の争いとなりました。両校の対戦は、東京会場の決勝を含め、これで3度目。対戦成績は共に1勝1敗。決勝の舞台が雌雄を決する場ともなりました。激戦を制し、見事全国制覇を成し遂げたのは、開成高校A。句に真摯に向き合い続けた努力が、最高の結果として実を結びました。同じ東京の学校として、開成高校Aの優勝を誇らしく感じました。
準決勝第1試合 愛光高校VS開成高校A(開成Aが4対1で勝利)。
準決勝第2試合 開成高校B VS東京家政学院高校(パブリックビューイング会場より。3対2で東京家政学院の勝利)。
決勝戦 開成高校A対東京家政学院高校(5対0で開成高校Aが勝利)。
決勝戦終了後、そのまま閉会式が行われました。その際に、今大会の優秀句が発表されました。個人の部入選20句の中に小林大晟の
浴衣ごと身を乗り出せる射的かな
が見事選ばれました。
仲間みんなで祝福です。
今年度最優秀句は、松山中央高校の池内崇人さんの詠んだ
豚が鳴く卒業の日の砂利踏めば
が選ばれました。松山中央高校は予選で対戦した学校でもあり、試合後、生徒同士仲良くなっていたので、皆我が事のように喜んでいました。
閉会式終了後、フェアウェルパーティーのため、松山大学に移動しました。「俳縁」により、たくさんの俳句仲間を得た6人の生徒たちは、パーティーでも積極的に他校の生徒と交流をはかっていました。
明日は最終日になります。俳都松山を楽しもうと思っています。